2009年12月19日土曜日

これはちょっと・・・(Bacchus BJB5-700)

投稿ペースも大幅に遅くなり、すっかりモノグサモード全開です・・・。

前投稿 で少し触れましたが、事情により5弦(フレット付き)BASSが急遽必要となりまして、以前からこんな状況になるかもしれない・・・と考えてはいたので、本人としても購入候補の絞込みは粗方できていました。
5弦BASSが絶対必要な曲が発生して、5弦BASSを投入してしまったら、多分使用する割合はかなり高くなると思われましたので、必要最低限の条件としては、

1.サーキットはアクティブであること
(本体の造りがそこそこでもある程度EQでカバーできる)
2.弦間はできれば18mmピッチであること
(18mmピッチは通常の4弦BASSと同じ幅。狭くなるとスラップがしにくくなる)
3.ピックアップはJ-Jレイアウトであること
(高級機で無い限り、P-Jでは基本的に1・2弦と3・4弦の音量バランスが悪い)

そんな条件と限られた予算の中で選択肢にあったのが今回購入した、
「Bacchus BJB5-700」というモデルです。


Bacchusというとハンドメイド系のクウォリティの高さで有名ですが、これは「UNIVERSシリーズ」という中国生産モデルになります。
中国生産とはいってもそこはBacchus、日本から職人を派遣して指導・監修する事で高い品質を引き出した、「フォトジェニック」や「レジェンド」というブランドのような低価格帯モデルとは一線を画すクウォリティを持っています・・・、いや、持っていると確信しておりましたが、その期待が過剰で有ったことを思い知らされました。

ぱっと見は、結構いい感じですよ。
組み立ても他の低価格帯モデルにありがちな、「ちり」が合っていない感じもあまり無い、「そこそこ」位のものですが、如何せん、使用している部品(本体木材も含めて)のクウォリティが低すぎる。
ここら辺は、他の低価格帯モデルと変わりないようです。

実際に音出ししてみると、倍音の辺りの周波数帯域がほとんど出ない。
弦を新品に交換しても大差無し。
EQでトレブルブーストしても、カットされている領域より下の周波数帯のみブーストされるだけ。
調整で追い込んでいっても、納得いくバランスに到達しづらい。


その点はある程度予測はしていたので、パーツ交換などで底上げできるかなと目論んでいました。
高校時代、同じ部活(音楽研究部=通称「音研」=実態は軽音)で違うバンドでBASSを弾いていた彼が店長を務める楽器店に、とりあえずピックアップ交換の相談に現物持参で行ったところ、ピックアップの寸法が汎用的なサイズとはぜんぜん違うことが判明。
彼曰く、「元が良くないので、ピックアップ交換では大して変わらないかも。女性と一緒。いくら化粧しても、そこそこに見えるようになるかもしれないけど、基本が良くなければ・・・」(差別発言で申し訳ありません。かなりトーンを抑えて書いてみましたが、原文はもっと辛らつな言葉でした)

ピックアップ寸法合わせの穴ザグリ加工から始まって、ある程度「使える」レベルまでに手を入れるには、本体価格を大幅に上回る部品・加工費が掛かることを覚悟し、この選択が失敗であったことを改めて認識させられました。

これだけだったら、今まで弾いてきたBASS群の中でもたまにあることなので、「ああ、また変なのにひっかかっちゃったなぁ。」位のことなのですが、今回は「新品(展示品)」ということで購入しているにも関わらず、これはちょっと・・・という気持ちにならざるを得ない状態のものでした。

細かい粗探し的な状態レポートは、また次回に・・・。今年中にはできるかな?

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