2009年6月8日月曜日

メンテ日記№1(Innerwood)

YAMAHA SB-1200Sを題材に、季節の変わり目メンテの予告を致しましたが、
メンテ作業時に写真を撮るのをすっかり忘れてしまいまして・・・。
代わりと言ってはなんですが、
他コレクションを題材に更新してみます。

題材はこちら

InnerWoodのJAZZBASSです。(コイツだけは保管がアルミハードケース)

アッシュボディ・ローズ指板のベーシックな仕様ですが、
使用パーツは比較的リッチな仕様です。


                ピックアップはBartolini+アクティブサーキット。
                ブリッジはSchallerの弦間調整タイプ。


                 ペグもSchallerです。


中古で購入しましたが、
最初からInnerWoodのネームプレートが外されていました。
メンテに出した時にこのプレートの在庫が無いかどうか確認してもらいましたが、
在庫なしとのこと。残念。

こちらの工房、代表の木内さんならではのこだわり満載のこのbass。
この工房のウリであるLowAction Settingを完璧に近い状態で体感してみたかったので、リセッティングに東京中野の工房まで旅に出しました。

帰ってきたbassを弾いてみると・・・・、
状態がよくなかった指板が一皮剥かれて新品に近い状態に。
うわさのLowAction Setthingは抜群のプレイアビリティで、演者の細かいタッチの違いまで忠実に再現してくれそうです。
(本人にそれほどのテクはありませんが・・・)
ただし、12フレットで約1mmと限界まで低い弦高になっていますので、
慣れるまでは、強く弾き過ぎてしまい、フレットノイズのコントロールが難しそうだな、
と感じました。(あえて「その音」が欲しいときも有りますけどね)


前置きが長くなりましたが、ようやくメンテの方へ・・・・・。

相変わらず写真が分りづらいですが、
とりあえずネックの反り具合からチェックします。
季節の変わり目、というか湿度変化で、
ネックは全長の中間地点が弦に対して寄っていく様に反る逆反りからその逆方向の順反りへ、またその逆に変化する傾向があります。

必要であればネックに仕込まれたトラスロッドを締めたり緩めたりする作業が必要ですが、メーカー・ネック材質・個体差・保管状況など様々な要素で反りの程度は変わりますので、一概にこのくらいの季節にはこの程度締めるor緩めるという基準が決められません。
自分の所有するものについては、大まかには把握できていますが、それでも個体毎に状況は年数を経るごとに微妙に変化していきますので、状態確認は月イチ位が理想でしょうか・・・。

私はそんなにマメではありませんので、大体3~4ヶ月毎に状態をチェックしてます。
現時点で私、bass所有本数6本ですので、全て一度にやってられません。
従って、季節の変わり目(5月・11月の年2回くらい)に、
時間が取れるときにチョコチョコやるのが限界です。

チェックの結果、チョイ順反り気味(ナゼ?)でしたので、
ほんの気持ちだけトラスロッドを締めます。
おっと、ロッドを締める方向に動かす際は、
これも気持ちだけ弦を緩めといたほうがよいかも知れません。ホントは同時にオクターブ調整など併せて実施しておいたほうがよいのでしょうが、
暫く本番で使用する予定が無いので、サボります。


ネック調整は、ホントに難しい作業だといつも思います。
特に低い弦高にセッティングしてある本機では、
ビビル・ビビラないの限界点を追い込むのに結構な労力を費やします。
これにネックのネジレやハイ起き(部分的な反り)などが合併症として出ている個体では、作業しながらドツボにはまるケースが多々あります。
(調整しても完璧にはならないため、どこを妥協点にするかの葛藤が・・・)

時間を掛けて、とりあえず問題ないレベルまで調整した後、
出音チェックに選んだアルバムはこちらDavid SanbornのStraight To The Heartから、
1曲目「Hideaway」「Straight To The Heart」「Run For Cover」「Smile」4曲ぶっ通しで弾き倒します。
スラップ小僧は必ずコピーしたというbassのMarcusMillerですが、
このアルバムがLive盤としてはBestTakeではないでしょうか?
(ホントのBestTakeはこのアルバムのビデオ版でしょうか。CDとは別の日の収録と思われます)
スピード・奏法などMarcusを超えるミュージシャンが出てはきましたが、
「Marcus節」を聴いていると、なんだかホットするのはナゼでしょうか?
コレを完コピできるまで弾き倒した高校~大学を懐かしく思い出されます。
(今は結構弾けません・・・涙)

でも、Marcusは私の「ヒーローの一人」であって、「神様」ではありません。

「神様」ご説明は後日に・・・。

長文で失礼しました。(あー打ち疲れた)

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