2009年9月29日火曜日

再生日記番外編№1(HISTRY SZJ-2M)その3

月末のはずなのに、今日だけはなんか仕事量少なく、
早い時間に帰れましたので久々更新です。

唯一のクリーニング箇所と言える、ブリッジ周りですが、サドル類を外してみるとこんな感じでした。
ケース保管せずにいると、こんな感じに手が届きにくい部分に埃がたまってしまいます。

プレート表面のサビなども無く、ポリッシュ掛け必要なくすみでも無いため、クロス拭きで充分汚れが取れてしまいます。






サドルが動いた範囲はプレートにキズがありますが、これは「弾いていた」証拠。
キズが短いのは、あまり調整していなかったのでしょうか?
まあ、コンディションがよければ、それほど頻繁に調整することもありませんが・・・。

ちょっと拭いただけで、こんなにキレイになりました。










取り外したサドル類も少し拭いただけで光沢復活!元通りに組みなおします。
この際、サドル固定しているネジは、1&2弦と3&4弦で長さが異なることが多いので、組み付ける際に注意が必要です。(最悪オクターブ調整が取れなくなる可能性も出てきます。まぁ、通常はありえませんが)


この状態でとりあえずチューニングしてしまいます。
かなり年季の入ったチューナですが、チューナはやっぱり針式でないと・・・。
Ibaの安いチューナですが、窓が比較的大きく、針の振れ角も大きいので見やすく、なかなか手放せないのです。
3つチューナ持ってますが、2つは針式。LEDのみの半デジタルは、チューニング時の「ペグあと10度廻すか廻さないか」の加減の判断が付きにくいと思いますので。


好みの仕様にするための第一弾はまず弦高調整。ネックの反り具合は確認して問題ありませんでしたので、弦高調整に入ります。
個人的にはかなり低めが好みなので、とりあえず普通に弾いてみてビビリ(フレットノイズ)が少し出る位まで落とします。
ネックの状態が悪い(ネジレ・波打ち・ハイ起き等)個体はなかなか満足できるセンまで落ちませんが、これは結構ネック状態が悪くないので、結構いいところまで落ちました。(4弦12Fで約1.8mm位)

引き続き、オクターブ調整に入ります。
開放弦と12F音(1オクターブ上の同音)でズレが出ないよう、サドル位置を調整します。開放より12Fの方が高い場合はサドルをネック側に、低い場合はブリッジ側に、調整スクリュウを廻して調整します。地道な作業です。
サドルの移動量が調整前より大幅に移動となった場合は、再度弦高調整が必要な場合もあります。(通常はサドル組み直した時の位置がある程度合っていれば弦高調整の必要はありませんが、弦の太さを替えた場合は必要なケースもありますね)


音出ししてみると、ピックアップのホールピースがデカいせいか、
妙にパワー感に溢れています。ヘッドホンアンプ入力のアクティブ・パッシブ切り替えを、「アクティブ」にしてちょうどいい位です。(アンプの「アクティブ」切替ではゲインを通常より-15dB程度落として入力します=簡単に言うとアクティブサーキットはパッシブより出力が大きいため、そのままでは音が割れてしまう)
大きなアンプで鳴らしてみて分かったのですが、ボディが少し小ぶりでアルダー材のため、絶対的な低音の量が不足するところを、ピックアップでなんとか補っているような感じですね。
サーキットもパッシブのままで充分使えるものですが、先の「しょぼいコンデンサー」も含めて、サーキットはパッシブ仕様のままでコンデンサー・ポッド・リード線等更新したいところです。というか、既に少し気になった弦ノイズ(弦に触れていないときの「ジー」音)低減のキャビティ内シールド処理とセットで改造完了しています。
アクティブほどの劇的な変化は期待していませんでしたが、単音の「ツブ立ち」や音量絞ったときの明瞭性などは、少しだけ良くなったような気がします。(気のせいかもしれませんが)
№1で触れた「サークルフレッティングシステム」は、サスティンの伸びが明らかに良く、スルーネック(ネックとボディが一体化したもの)とほぼ同等程度の効果があるのが分かります。


今回は手を入れる箇所も少なかったので、いまいち物足りない(やはり私は「M」か?)感じでしたが、これでとりあえず「使える」状態になりました。
さて、今回サウンドチェックに使ったアルバムはこれ


















ビル・エバンスの「Let The Juce Roose」です。
「当時の」ブルーノート東京でのLive収録版です。
JAZZ界の巨人、ピアノプレーヤーのビル・エバンスではなく、
テナーサックスの「ビル・エバンス」です。
(亡くなられて久しいビッグネームの方ではないので、まだ生きていますよ)
彼のsaxは独特の「節回し」で、コードに乗っているんだかいないんだか分からないところが、こりゃスゴイと思わされました。

bassはDarryl Jonesですが、このアルバムではLakeLandブランドではなく、FenderのJAZZBASSを使っていたようですかね?
彼のかっちりしたリフ&ソロは、ドラムのDennis Chambersの「大暴れ」の上で、全体をよく制御している感じがあります。
安心して聴いてられるんですが、ある意味「物足りない」感じを抱く人もいるかも知れません。
でもbassistの演奏スタイルとしては理想に近いんですがね。
1曲目のアルバムタイトル曲「Let The Juce Loose」ではDarrylのソロもあるのですが、学生時代はサラッと弾けていたフレーズが、今は弾けない・・・。ううっ。
技術力の低下をヒシヒシと感じる今日この頃です。(涙)

次回は未定。
・・・ですが、年間で幾つか間違いなく出演する大きなイベントの中のひとつ、「やらまいかミュージックフェスティバル」の告知をしつつ、考えます。
10/11の16時から、場所はここ、メインステージのサンクンプラザです。
よかったら、観に来てやってください。

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