2009年11月28日土曜日

別れと出会い

別れは突然やってくるものと相場は決まっている
のですが、それはやはり突然やってきました。

今回の新曲「Violet メドレーIII」(仮題)の
デモ音源を聴いて、しばし悩む・・・・。

音域の1/4位が4弦開放(E=ミの音)の下を使ってる。

単純に1オクターブ上げてもいいのですが、
アンサンブルのキーとなるbasslineが問題の音域を
使用していることが多いため、
下手にオクターブ上げて弾くと薄っぺらくなり、
問題の音域のみ上げるとbasslineが崩れる&弾きにくい。
5弦bassならある程度対応はできそう。

しかし、現状唯一の所有5弦はフレットレス。
スラップで弾く曲では使えない。
ハコ(LIVEHOUSEなど)である程度演奏時間有るなら
4弦との持ち替えも可能だが、
Violet得意のオープンイベントでは持ち替えはほぼ不可能。

ええい!買ってしまえ!

その購入原資の足しに、所有機より1本ドナドナすることは避けられず、
苦渋の選別の上、対象となってしまったのがこれ。
fernandesのFRB-75(多分)
というモデルです。

※fernandesは資料が少なく、
 昔のモデル詳細がなかなか
 調べが付かないんですよね。


学生時代、楽器店バイト君のときに、このモデルの旧タイプを弾いたことが有るんですが、そのときのイメージはあまり良くありませんでした。
弾きやすさを優先したと思われるボディの軽さ。
これは絶対的な低音域不足として出てきます。
当時から多分韓国製だったと思いましたが、つくりの雑さ。
細かい部分の仕上げの詰めと可動部調整がまったくできておらず、
少し弾いてみても、私の琴線に触れるものは何もありませんでした。
ただ、EQ(アクティブサーキット)補正レンジは広く、
手元でいろいろ音作りができて便利だな・・・と感じたくらいです。

でもそんなモデルの新型をなぜ購入してしまったか?

victor wooten
という超絶技術bassistがいるのですが、
使用しているbassのなかにFODERAmonarchというモデルがあり、
それを使用している彼のリーダーアルバムを聴いていると、
pickupがP-Jレイアウト(写真参照ください)の
アクティブサーキットのモデル特有の「切り刻むようなスラップサウンド」がどうにも欲しくてたまらなくなってしまい、「つい」購入してしまいました。
以前から好きな成瀬喜博氏も一時期使用していたspecterのサウンドも、「切り刻むような・・・」という点では若干似通っていることもありまして・・・。

いつもの○フオクでの入手ですが、格安購入のため状態は「悪い」と言っていい方でした。(もちろん承知の上でしたが)
清掃された感じも無く、使いっぱなし。汚れ落としにそこそこ手間が掛かりました。
打痕・キズなども普通程度で、金メッキ部は薄くなっていましたが、
ネックの状態は若干の波打ちはあるものの悪くなく、
トラスロッドもまだまだ可動域を残していました。
ボディ重量もボディサイズから考えるとズシリと重く、
現状確認~清掃時には少しづつ「意外といけるかも・・・」と思わせる点が出てきます。
弦・9V電池を新品に交換し、各部調整完了して音出ししてみると・・・、

「・・・え?これ結構いいかも」

と思わせるサウンドです。

EQ補正幅も広いのですが、アクティブピックアップであるFGIの音のクリーンさ、
アッシュ系(センかも)の目の詰まった比較的重いボディによる過不足ない低音域、
P-Jレイアウトのピックアップ独特のサウンドを、そこそこバランスよく表現できる
組み合わせで、「ステージでも充分使えそうだな」と思わせるものでした。
練習時、ステージと使用しても、アンプ側のEQでちょこっと補正してやれば、
P-Jレイアウトの欠点である「1&2弦の低音域不足」もカバーできます。

そんなに「使える」bassでも取捨選択の対象となってしまったのは、
「3号機のBladeと アクティブ色の強い音色 と言う点で若干 カブる」
ためです。

手放すのは惜しいのですが、
その分、愛情込めて磨いてあげた上で、ヤ○オク出品しました(涙)

その代わりに来た5弦は久々のほぼ新品である「展示品処分」

しかし、この「展示品」というところが、
今回はこんなにイヤな気分にさせられるとは、
終ぞもおもってはおりませんでした。

詳細は次の更新にて・・・・

2009年11月3日火曜日

・・・「友」・・・とは













日曜日に名古屋で、あるアマチュアバンドのLiveを撮影してきました。
Jam Funcos」というこのバンド、
我がVioletBrassに負けず劣らず大所帯なのですが、
とにかく演奏がかっちりまとまっている。
選曲はFunk~Soul系ですが、
一般の方でも耳なじみのある曲を織り交ぜて、
チョイ軽めの「黒い」ノリ(海苔ではない)満載のステージを、
腹いっぱい楽しませてもらいました。

バンマスのSUZUクンは私のBass仲間。

管楽器やギター等と違って、
Bassを演ってる人間の間でのコネクションというのは、
ほとんど皆無(私だけ?)と言っていいくらいなので、
彼との情報交換は、非常に貴重な時間です。

というか、年代も嗜好も家族構成もかなり近い私と彼。

仕事でのお得意先の下請け協力会の宴会でたまたま隣に座ったところ、
話し始めてビックリ!。
こんなに共通部分が多い人と、久しぶりにめぐり合いました。

それ以来、
お得意先で会うとついつい話し込んでしまい、
気が付くと30分~1時間も立ち話。

人間的にも「イイヤツ」なので、
つい、彼の相談には親身に対応したくなってしまうのです。

Jam FuncosのLiveの度にDVDを焼いてきてくれて、
それを観るたび、一度生で彼らの演奏見てみたい・・・と思いつつ、
演奏場所が主に名古屋のため、なかなか出向く機会がありませんでした。
そんな彼から「Live映像撮るのにカメラが古くて・・・」という話が出たとき、
つい、「ああ、それなら俺が撮りに行ってあげるよ」と軽く言ってしまったのが運のツキ・・・、
いやいや、いいきっかけになり、名古屋まで撮影旅行と相成りました。
(アシ代まで出してもらって・・・ホント恐縮です)

「ヒキ」の映像はLive Houseのカメラで追っているので、
私としてはVocalを主にソリストのアップを主に撮影する目的でしたので、
事前確認のためにリハから参加。
第三者の立場だから、意見を求められた時には、
自分なりのアドバイスは提供してあげられました。
(自分が演ってる時には、なかなか的確に状況分析ってできないものです)

撮った映像としては、決して満足できるデキではありませんでしたが、
現在、チャプター切りから編集し始めている所です。
SUSUクン、もう少しお待ちを・・・。

Liveとしては、当人にとっては所々不満もあるようでしたが、
観客としては充分満足できる演奏でしたよ。

翌日のSUZUクンのBlogでも実名入りで感謝のお言葉を頂き、
ホント恐縮しきりです。

見返りということを端から考えず、
相手のために自分ができることをしてあげたいと思える間柄。

人生の中で「友」の存在は、情緒という点で人間的な深みを増すのに
大切なものであることは疑う術もありません。

SUZUクン、今後ともよろしく!