今回は状態がいい個体のため、
クリーニングもそこそこに音出しに一気に進みたいところをグっと我慢して、
更に各部のチェックを継続します。
コンパネを外してみると、パッシブサーキットのすっきりとした配線。
リード線の余長も長すぎず短すぎず。小さいポッドを使っているため、尚更すっきりした印象です。
ただ、見たところしょぼいコンデンサは、やはり真っ先にコスト削減の対象となっているのが分かるようで、音的にも影響出てそうです。
キャビティ底面にはアース用の真鍮プレートが。
シングルコイルピックアップなんで、シールド対策としては当たり前についているはずなんですが、中国製の安物には無かったりするんですよね。
・・・なのに実際に使ってみると、少々問題があることが、後に分かります。
キャビティ内の導電塗料塗布は無し。
東海楽器製のものでは結構塗布されてたりするんですけどね。
弦は念のため新品を用意しておきました。
ライトゲージでミディアムスケールという条件で探すと、ほとんど流通がありません。
それでもやっぱりD'Addarioは細かいラインナップを用意していて、ホント感心します。
標準的なD'Addarioのパッケージ品ですので、ご覧のように弦をぐるぐる円形に巻いた状態でパッケージングされています。
これ、伸ばしても、暫く「巻き癖」が付いてしまっていますので、普通に弦を張っていくと、癖のついた、ねじれた状態のままで張られてしまいます。
ねじれた状態の張られた弦ではチューニングの安定度等に悪影響が出ますので、少しでも癖はとっておきたいところです。
(長期在庫弦ほど癖が顕著に出ますが、これは癖が少ないほうです)
そこで、即効性は無いのですが、こんな方法で癖を少しでもとってみます。
弦の末端には、ブリッジに引っかかるよう、ボールが付いています。このボールにケーブル結束用のワイヤーを通します。
(D'Addarioは弦毎にボールの色を変えてありますので、弦交換が少しラクですね。ボール色と何弦かの相関関係が分かっていれば)
写真じゃ分かりづらいですが、ボールを引っ掛けたワイヤーを高いところに張って、弦を吊るします。
一週間程度でどれだけ癖が取れるか・・・・・?
こんなところで今回は終わりです。
次回は今回の個体としては数少ない「要クリーニング箇所」のブリッジのクリーニングと、調整・音出しの塩梅を報告します。
2009年9月14日月曜日
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