2009年4月22日水曜日

再生日記№1(メーカー不明5弦)その8





いよいよ最後の段階、
指板表面の仕上げです。
現状はご覧の通り。
ラウンド弦を使用していたため、
指板幅方向にキズが多数あります。
指板材はローズウッドですが、
乾燥&縮みが進んでおり、
長手方向に溝が出来ています。












縮みだけなら違う方法を取りますが、コレは線キズも激しいので、割り切ってサンディング掛けてしまいます。
#180の不織布ヤスリで、ざっくりと表面を削るつもりで擦ります。
















分りにくいですが、
線キズは大分目立たなくなりました。
縮みも少し隠れました。
(削りカスが溜まっている事もある)










表面を軽く擦っただけでもコレだけ削れます。
くれぐれも、削りすぎには注意!

この後、
番手の細かい#320位のもので、仕上げていきます。


本当は削り終わったら、エポキシコーティングでもしたほうが良いのですが、
私には出来る環境(素材等)がありません・・・。








削りカスを取ると・・・

ん~、
縮みはまだ残っています。

縮み隠しは後でじっくりやるとして、音出しを急ぐので、とりあえずコレくらいで中断。
表面をレモンオイルでフキフキしておきます。






今回はここまで。

次回は弦を張って、各部調整に入ります。

引っ張りすぎだなぁ~。

2009年4月11日土曜日

再生日記№1(メーカー不明5弦)その7

長男・次男ダブルで卒業&入学に年度末の繁忙が重なり、忙しい半月でした・・・。

ようやく再開します。

ボディ周り清掃もいよいよ大詰め。

ノブ周りからボディ全体の再確認をしていきます。

このBASSのノブは樹脂製の一般的なものです。
クロ系は汚れが目立ちにくいので助かります。
表面の手垢を溝に沿って拭いていきます。


ノブ上面にポジションを示す白ドットがありますので、この位置を出来るだけ合わせるように、クリーニングしたノブを取り付けます。
ドット内の汚れは手間が掛かるので、省略・・・。



ボディ裏面もポリッシングしていきます。

ここはバックルキズ等付いている確立が高いので、
クリアのくすみ汚れを取る程度で妥協。




コンパウンドを掛ければ細かいキズは消えますが、
クリア層の厚さを残すことを考えると、
汚れ落としだけに留めて置く方が無難だと考えます。

「一皮剥く」方が「鳴り」は少し良くなると思いますが、
耐候性の低下を考えると・・・。
(めんどくさいだけだろというツッコミは無しで・・・)








ボディ面もここまできれいになりました。














手垢でくすんでいたボディ面も、
ちゃんと光を反射するようになりました。














クロスにはコレだけの汚れがつきました。

毎回ぴかぴかに磨けとは言いませんが、

たまには拭いてやってくれよ・・・、前所有者。










今日はここまで。
次回は最終段階の、指板表面清掃です。

前に書きましたとおり表面コーティング無しでラウンド弦使用のフレットレスですので、
シマシマ弦キズを軽く落とすために、サンディングします。